ひどいなぁ

 なんで和風ダイニング的な居酒屋(大学生初期がワ●ミとかヨウロ●だとしたら、大学生後期くらいに行く感じのトウ●ウケンブンロ●とかそういう感じの居酒屋)、もしくは1杯が1000円前後のラーメン屋、銘柄ものの焼酎が売りの串焼き屋……とか、なんかあれだ黒を基調にした和風の内装の、大人の隠れ家的な居酒屋だとかなぜかBGMがモダン・ジャズだ。ギッチギチのカシオペアみたいなフュージョンでもなければ、コルトレーンの後期のビシャビシャな時期とか(もしくは嫁とか弟子とか)、70Sマイルスとか、真っ暗なECMとか、宇宙のことしか考えてないサンラーとか、そういうのは出てこない。ハードバップ・ジャズ……なんでだあれ? あんなのスーツ着てればオシャレだと勘違いしてるような田舎者しか歓ばない。とはいえ、一般的になオシャレなものだからそれをかけると店が賑わうって話が書いてある新書があったんだがまだ買ってない。

 飲み屋のBGMは重要だ。俺がいく居酒屋は70〜90年代のJポップが流れてるところが基本的に最高!!!!!! ジャズなんて流れてたら、バカにされてる気分だ。

 と、いちおう泥酔ブログとして酒の話に関係付けて話をはじめたが、今回は音楽の話! アルコールで脳みそを毎回ギッチギッチに煮込んでる体に悪そうな話ばっかり書いてると、誰も来てくれなくなると思うので、本領発揮して音楽の話なんてしてみちゃったりしようかと思っちゃたり。とはいえジャズは関係ない。

 1ヶ月ぐらい前にもこのブログで漏れたんだが、ベーシック・チャンネルの新リイシュー盤がバンバン売れてるっていう話なのだ。ここで言うバンバンっていうのは、もちろんBANBA HIROFUMIではないわけで、どんどん売れてるっていう擬態語で、このどんどんというのもあれだ、擬態語ってやつだ。じゃんじゃんって書くと、ばんばんよりも湯水のごとく感がでる。じゃんじゃん>ばんばん>どんどんくらいの頻度かなって思うんだ、俺は。
 ということで、95年くらいまでのテクノの名盤のリイシュー、リマスターの部類がばんばん出てて、結構売れてるって話を書きたかった。ユニオンやタワーの店員が言ってたから本当だと思う。30代にもなって「これが最新のダンスミュージック!」って、さすがにジャスティスとかエレクトロ(笑)を聴いて「サイコー〜〜〜。ダフトの次はこいつらっしょ〜」とか言ってるのももう口に出すのもあれなくらいに酸っぱいというか、だからおそらく90年代テクノとか聴いてた連中は「やっぱりオシャレハウス!」とか「うひゃ〜ヨーロピアン・ジャズってかっこいい」(スーツ)とか言えないわけで(そもそもそれで音楽聴いて楽しめる人たちのほとんどは(もちろん例外もいると思うけど)はファッションなんかに金をつぎ込むやからだから音楽は二の次こさんだ)、だからと言って現役でいろいろ聴いてるならまだしも、いきなりヴィラロボス進められても「チャコポコ同じ曲がずっと続いてるなぁ」って感じになると思うわけだ(すごい好きだけど)。
 んで、90年代初頭のテクノっていうのは意外にメロディなんかがしっかりしてて、いわゆるミニマルが本格的に登場する前だったりでアルバムとして聴きやすい名盤が多い。ということで、再発ってことになってくる。さらに10年も経つとそれなりに需要が生まれるわけで、ここ最近のブームにつながってるんだと思うんだぜ!(以上、俺マーケティングセクションの見解←一応大学の専攻)。とはいえ、下にあげた3枚だけだと底が浅すぎますが!

Selected Ambient Works 85-92

Selected Ambient Works 85-92

まずはこれ。イギリスのWIRE誌なんかでガッチリ話題に上がってたリマスター再発。とはいえロック少年でも持ってる永遠の1枚。これ聴いて駄目ならテクノなんて一生聴くことなんてないんだと思った方が良いかもしれない。そんな1枚。ソニーテクノの日本盤の音が悪いので大人になったソニーテクノ少年は買い直した方がいい。って持ってないなら買うベシです。

CLASSICS : MODEL 500 (RS931RM)

CLASSICS : MODEL 500 (RS931RM)

あとはジャケも最高なこちら。まぁ、これはデトロイトもの。とはいえ、同発のデリック・メイのイノヴェイターのリイシューのほうがわかりやすいかもね。ホアンはちと玄人好みというのはたしかにあるが、ぼくぁ好きだな〜。ボンクラ特有の「女子供ニャわからないだろう」的なあれかもしれませんが。ジャケもボンクラ電子音楽の決定版! 宇宙、ロボット、未来!

Pomme Fritz

Pomme Fritz

 んでもってさ、いつのまにかリリースされてたのがジ・オーブ。ファーストは一昨年、リマスターのデラックスエデションがリリースされて話題になったんだが、ひっそりとセカンドの『U.F.Orb』もデラックスが出てて、このサード『ポム・フリッツ』から、8thまでもリマスター&ボーナス・ディスク付きでリイシューと相成ったわけのようです。
 んでいちばん好きなのが、この『ポム・フリッツ』。俺の金タマの皮史上、最も皮をデロンデロンにした極上のリラックス・サウンドがこのアルバムに詰まってて、もうこれ以上ないって感じなのだが、このリイシューに付属のディスク2もすごい。完全にアルバム本体の延長線(つまり金タマの皮史上最大の引き延ばし効果同様に持つっつうか、さっきから興奮し過ぎて日本語が変だ)に気持ちのいいアンビエントが満載。
 こいつらのはなにが良いって、あれだ、あんまり叙情的じゃないのよ。こう、綺麗な音の断片が延々と快楽中枢を刺激しながらゲラゲラ笑いながら飛んで行くっつうかね。まぁそんな作品。ここで紹介のAFXとこのオーブだけがあれば、今年の夏は涼しくすごせますぞえ、って、俺、中学1年生の頃から好きな女の子に言ってるんだけど、ようやく理解されたのは高校2年くらいになってからだ(でも理解してくれたのは好きな女の子ではないわけだ。悲しいながら)。

んで古い音の話ばっかりは書きたくないんで、次に音楽の話を書くとしたらスペインおよび、ヨーロッパの新しいディープ・ハウスの流れを追って小さな旅だ、しーらなーまーあーちに。ひさびさ、まじめな記事にっ。

つうかあれ、俺より年下のやつらがフジ行って「マイブラ最高でした!」とか言ってるの見てるとすごいむかつくので積極的に新しいのいこうと思う。

記者Y