サランラップの思い出

 さてさて、ひさびさ、しかも高校卒業以来の10年振りの出会いともなれば、そりゃ、あれですよ、俺らもアラサーだとかアイツは結婚したのかとか、顔が変わってないとか、あのときの俺はあれだったとか、なんだか思春期のすっぱい思い出とともにいろいろヌラーっと思い出されるわけですよ(さんざん顔がおもしろいとネタにしながらも最後まで名前を思い出せない人もいるわけよ、数人は)。
 んで、18歳〜28歳までの大きな違いは、やっぱり童貞や処女率の劇的な低下と酒のたしなみ方を知ってバカ話の方向性もとっちらけて、まぁそういう話と相成ります感じです。
 ということで、まぁツラツラと下ネタ挟みつつのなんとかかんとかで、やっぱりキラーな体験というのも諸処にあるわけであります。ということでひさびさの泥酔クラシックス

 高校の時分などは、まぁ、とくに男子諸君は1日も早くことを収めて(初体験に限らず)、バスローブの似合う男になりたいと己の性器が実は思考の本体ではないかとドキドキしてしまう日常を送り続けるわけです。ということで、その段階になったときにはその可能性を絶対なものにするべく、どうかしているとしか思えない行動に出ることもよくあるようで、そのような失敗談こそ、時が経てば経つほど時と場合によって(もちのろんでwithout親族)は居酒屋トークでの最大の武器となるわけであります。
 ということで、この度、私が某先輩筋から聴きだしたのはサランラップの思い出ということでありまして、なんでもその方、高校生の頃、つき合っていた女性と事を起こせそうな雰囲気になり、宿題なんて後回し、あとはことをいたすだけという段階で気付いたことがひとつ、そう「お金がない!」のは織田裕二で、わたくしは「コンドームがない」と(おそらく高校生男子なので、コンドームのルビはゴムでお願いしたいところ)。とはいえ、この熱狂のなかでコンビニに走るのも「情緒がない!」ってことで、「正常でない!」意識の頭を全く軸のぶれてるフル回転で考え出したのが同じような不透過な幕状の物体、ということで、ぴっきり思い出したのが表題のキッチン用品。ここで「なしでもご勘弁!」と言える大人発言しないのが、やはりジェントルの証拠と、「なしでもありなサランラップで!」という強行姿勢で臨んだとのことであります。まずは己のそそりたったアレに、よろしくよろしくサランラップを巻き付けまして、なんとかコトに至ったようですがやはりどうしても具合も塩梅もわるく失敗となったようであります(この話をとある友人どもにしたときに「マイルーラよろしく女性側に」という提案もあったようですが、おそらくコンドームの代用品という着想がまずは合ったようなのでさすがにむりでは無いかと)。

教訓:サランラップではいたせません!

記者Y