酒と涙とババアと俺と

男が5人、歌舞伎町の九龍城みたいな中華料理屋で店内なのにチューハイの缶を傾けながらの話題と言えば、そりゃ間違いなくズリネタがどうのとか、そういう話になるわけですよ。

んで、まずは初ズリネタ(VZN)の話になったわけだ。
と、り、あ、え、ずということで、まぁいちばん発言の少なかった年下からしゃべらすわけだがこれがいけなかった……
後輩「いや〜僕結構おかしいかもしれません」
「あ、そうなの? いくつんとき?」
後輩「小5くらいっすかね。でも小5でなんであれでって感じで……」
「へぇ、なに木のうろとか?」
後輩「いや、えっと高島礼子で……」
「たしかに小5だと渋いけど、もう10年くらい前でしょ? いまだって綺麗なんだから別にねぇ。あれ? 着物フェチでなんか和服着てるやつとか?」
後輩「そういうわけでもないんですけど」
「でもさ、高島礼子をそもそも掲載してる媒体がわかんねぇよ。あれ? 極妻とかのエッチなシーン?」
後輩「いや、そういうのじゃなくて…写真です……えっと、電車の中ズリ」
(一同爆笑)
初ズリネタが中ズリというどうでも良い落語のサゲみたいな話だったんですが、本人ははじめなにがなににかかってみんなで笑ってるのか、よくわかってなかったみたい(つうかこれ自体は、まぁ、あれだ本人のキャラクターとかもアリじゃないとおもしろくないんで、文字じゃ伝わりにくい。ちなみに浮世絵屋の若旦那っぽい本当に神保町の浮世絵屋の若旦那だ)。少年時代の後輩君は、電車のなかでもよおして、ついつい中ズリを破って持って帰ってしまったそうだ。

ズリネタと言えば、うちのこれまた後輩の話なんだがオナニーの仕方も知らないのにセックスしてしまったヤツがいるらしい……大丈夫か日本の性教育

んで、問題なのはこのあとで、年下が予想以上にイイ滑り出しだったもんだから、これよりもいかにヒドイことを言えるって年上同士の下ネタ泥沼への引きずり合い。んで結局、とにかくみんな若いうちに自分の母親より年上のババアを抱かなきゃ男じゃないってところで落ち着いたんだ(ひとり既婚者いたし、この前年下の彼女をまんまと作ったヤツまでいるわけよ)。
完全に悪ノリ、こっから完全に「あれがうまい」、「これがうまい」とダラダラと話すババア好きな海原雄山状態。
「おれはなぁ、やっぱりふくよかなババアがイイ」、「世界がもし100人のババアだったら」、「ババアと暮らすエコらいふ」、「ババアの膝で眠りたい」、「ババアは絶対に俺の方が好き」とか「あれはまだババアって感じじゃねぇ」って、そこにいた数人の頭の妄想上では若い男に言いよられてほほを赤らめてまんざらでもないババアの取り合い。
つうかみんな「ババア抱きたい」ってよ、意味がまったくわからない自己催眠。
もうババアが抱けねば、今生の悔いってな具合にヒートアップ。
都合4時間近くのババア談義。
だから歌舞伎町歩いても「駄目だ、若い女のみても女な感じねぇ。ババアってこのへんいねぇかなぁって」で、まぁ、夜も更けてきたったんで、帰ることにして駅のほうに行くと、易者のババアがいっぱいならんでるわけよ。「完全にタチンボにしかみえねぇ」とか言う始末。
とはいえ、やっぱり実際のババアの迫力に押されて。
「やっぱり……」
追い打ちかけるように易者ババアの口にキラリと光るもの。
「金歯……」
テンションがた落ち
「金歯とディープ・キスはやっぱり……」

日曜の夜の無駄な3時間を過ごしたって話です。

追伸
記者Y→はやく記者K君なにか書きましょう

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0710&f=national_0710_002.shtml