愛しのエリー

あまりにも仕事が大変で、酒も飲んでなくてネタにつまったんで、昔ミクシーに書いたフィールドワーク(少々改題)


海原雄山に12年くらいの土方労働させたようなオヤジ(豪族系ボスで、なんだかとても偉そう/45歳くらい)とちょっと細い平やんみたいなオヤジ(子分系38歳くらい)が幡ヶ谷つうか南台のコンビニ前(いまはなし)で、その頭蓋骨にひっついた赤黒いイイ顔を道行くひとびとに自慢するように、チューハイを床におき、宴を開いておりました。

その会話

海原「俺はよう、演歌とかきかねぇんだよ。だから忘年会でよっちゃんが得意げに演歌歌ってるのみるとむかつくんだよ」
子分「うん、そうだな。いやだな」
海原「俺は、ロックンロールが好きなんだ〜、わかるかロックって」
子分「あん、知ってるよ」
海原「本当かよ、じゃあ、誰がロックンロールだよ」
子分「あんまり誰が誰ってわかんねぇけど、たぶんちゃんと聴いたら「これはロックだ〜」ってわかるよ」
海原「うそ、つけぇ」
子分「本当だよ。じゃあ、ケンちゃん(おそらく海原)は、誰がすきなんだよ:
海原「誰かって、いわれっと、えっと(遠い目)、サザンかな(照れ)
子分「あれはロックンロールじゃねぇよと思うよ、おれは」
海原「だからオメエはダメなんだよ、サザンってあんまりよく曲名とかしらねぇけど、あれがロックだよ。いい曲あるんだよなぁ。 “わらってもっとベイベー フンフンフン(歌詞うろ覚え)〜♪”ってあれ、サザンだよな」
子分「俺も、その歌好きだよ。サザンかどうかはわかんねぇけど、あれはいい歌だよ」
海原「そうだな、いい歌だ。そろそろ寒いし行くか」
子分「ケンちゃんさ、さっき言ってたコンロの話、もう1回してくれねぇか?
海原「だから、おめえはダメなんだよ、1回言ったらちゃんときいてろよ」
子分「あ、うん、あのすごい偉い博士のところまでは覚えてっから、その先でいいからさ」
海原「そうか、そのかわり、次ぎで終りだからな」
コツン(しょうがないなという顔して、子分の肩の後ろの方を軽くコブシでつっつく)
海原「さみいから、うちで話す」
子分「そうだな、行こう行こう」





メルヘンだな